おれが北島を旅している時、ひとりのマオリの男性に出会った
とても優しく、話しやすかった彼におれは「マオリについていろいろ教えてもらおう」と質問をしたのだが、その男性はマオリ語が話せず、あまり歴史にも詳しくなかった
(ここで注意!)
NZの公用語は英語とマオリ語だが、マオリの人が必ずマオリ語を話せるわけではないという事を知っていただきたい
せっかくマオリの人と出合ったのにちょっと残念だなぁと思っていたら彼が、
「母親が詳しいから、母親にいろいろと聞いてごらん」
と言い、彼の母親を紹介してくれた
その彼の母親は、マオリ語はもちろん、歴史、歌などたくさん知っていて、おれの質問にいろいろと答えてくれた
その時におれがした質問は、
「All Blacksが試合前などに行うハカは、どうして出来たのか?」
この質問に彼の母親は丁寧に教えてくれたのだが、英語力の乏しかったおれには、
「うん、男性が追われて逃げて…、
どこか村に行って…、
そこで…生れた?」
といった、所々しか理解できず、せっかくマオリの人からマオリの歴史を聞けたのに、物には出来なかった
あれから5ヶ月、
一冊の本からその時の話の真髄を理解する事が出来たので、ぜひ皆さんにも紹介したいと思う(わかりやすく書きま~す♪)
“むか~し、むかし、今のワイカト地方に「テ・ラウパラハ」という、ナティ・トア族の部族長で偉大なマオリ武将がいました
その当時のワイカト地方は、部族間の争いが繰り返されており、高貴な生れの多数の人々を殺害したテ・ラウパラハは、初代マオリ王のテ・フェロフェロから絶えず圧力を受けていました
そしてついに、テ・ラウパラハとその一族であるナティ・トア族の土地を永久的に取り上げようという動きが起こったため、彼らは南方へ移動することにしました
この時、テ・ラウパラハはワイカトを離れる際に、軍隊を募ろうといろいろ試みたが、それまでの彼の行動からなかなか協力を得ることができなかった
そこでテ・ラウパラハは、テ・ラパにいる同部族の最高位部族長テ・フェフェを訪ねようと考え、同部族の部族長テ・ロレに同行を依頼した
テ・ラウパラハと依頼を受けたテ・ロレはさっそくテ・ラパへ向かうのだが、その途中でナティ・ツファレトア族の亜部族であるナティ・テ・アホ族が、数年前にテ・ラウパラハから受けた仕打ちに対する復讐をするため、彼を殺そうと待ち伏せしている事が分かった
テ・ロレとテ・ラウパラハはルートを変更しながらもなんとかテ・ラパへ到達し、フェフェに保護を求めた
しかしフェフェは、自らが保護をする事を拒否し、代わりにテ・ファレランギに会う事を勧めた
テ・ラウパラハ達は早速テファレランギの所に行ってみたが、その部族の人たちもテ・ラウパラハに敵愾心を持っていた
しかしテ・ファレランギは、フェフェからの話でもあることから彼らを保護せざるを得ないと考えた
テ・ファレランギはテ・ラウパラハに近くの洞穴を教え、そこに隠れるように言い、自分の妻を入り口に座らせた
間もなくして、追っ手の部族長達がやって来て、テ・ファレランギに尋ねた
「テ・ラウパラハを見なかったか」
テ・ファレランギは答えた
「砂漠の方へ逃げて行った」
追っ手はしばらく信じられない様子であったが、やがて大急ぎで追いかけて行った
彼らがいなくなると、テ・ファレランギは妻にテ・ラウパラハを穴から出すように言った
追っかけて来た部族長達がテ・ファレランギと話している間、テ・ラウパラハは声をひそめて呟いた
「ああ、わしは死ぬ、わしは死ぬ!」
しかし、テ・ファレランギが追っ手に「彼は砂漠へ行った」と言ったとき、テ・ラウパラハは呟いた
「ああ、わしは生きられる、生きられる!」
追っ手の部族長達がテ・ファレランギの言葉を疑った時、テ・ラウパラハは憂鬱そうに呟いた
「ああ、わしは死ぬ、わしは死ぬ!」
追っ手がテ・ラウパラハはここには居らず、タラナキの方へ去って行った事に納得すると、テ・ラウパラハは叫んだ
「ああ、わしは生きられる、生きられる!この毛深い方が、太陽を輝やかせてくれるお方だ!」
穴から、まず一歩、また一歩、そしてやがて完全に出てしまうとテ・ラウパラハは叫んだ
「太陽が輝いている!」
そして、テ・ファレランギの屋敷の前庭へ行き、部族の人々の前で、テ・ラウパラハは有名なハカを踊った”
ふぅ~、よく書いたな(笑)
ハカの歴史、理解できたかな?
ちなみに、All Blacksの選手達が試合前にやるハカ『カマテ』も書くと、
Ka mate! Ka mate! (私は死ぬ!私は死ぬ!)
Ka ora! Ka ora! (私は生きる!私は生きる!)
Ka mate! Ka mate! (私は死ぬ!私は死ぬ!)
Ka ora! Ka ora! (私は生きる!私は生きる!)
Tenei te tangata puhuruhuru(見よ、この勇気ある者を)
Nana nei i te tiki mai, (ここにいる毛深い男が)
Whakawhiti te ra! (再び太陽を輝かせる!)
A upane! ka upane!(一歩はしごを上へ!さらに一歩上へ!)
A upane, ka upane(そして最後の一歩、そして外へ一歩!)
Whiti te ra! (太陽の光の中へ!)
ハカにはこんな歴史があったんだね!
NZについていろいろと勉強していると本当楽しい発見がある
また、そんな発見があったら紹介しま~す♪
taka
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